202312/5
股関節の機能不全に関する投稿です。 T-performanceは、静岡県を拠点としてリハビリ・コンディショニング・ストレッチ事業を展開しています。 復職・趣味の再開を目指した保険外リハビリ、身体のメンテナンスやスポーツパフォーマンスの向上を目指したコンディショニングなど お客様一人ひとりに合わせたプログラムをご提供致します。 ここでは役割や機能不全、簡単なエクササイズなどをご紹介させていただきます。
1.はじめに
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私たちは地球上で生活する上で常に重力がかかっています。その中で股関節は体重を支え、あらゆる動きに関与しています。
上半身と下半身をつなぐ股関節。股関節がバランス良く綺麗に動くことで、効率よく上半身から下半身へ、下半身から上半身へと力を伝えることができるため、 日常生活やスポーツなどスムーズな動作を実施するためにとても重要な役割を担っています。
今回は役割と機能不全に関してご紹介します。
股関節は体重を支える安定性と大きな動作を可能にする可動性の両方を兼ね備えています。
そのため股関節のパフォーマンスを高めるためには柔軟性と筋力、どちらかだけ改善してもなかなか機能不全は治りません。
2.筋肉による安定性とは
股関節はインナーマッスルを含む20以上の筋肉に支えらており、それぞれの筋肉が股関節の安定性に関与しています。
- 深層外旋六筋
- 大殿筋
- 中殿筋
インナーマッスルである深層外旋六筋は梨状筋、内・外閉鎖筋、上・下双子筋、大腿方形筋の6つで構成されています。
大腿骨の骨頭を骨盤側に引きつける役割があり、腸腰筋と協調してこれらの筋がしっかりと昨日することで股関節をスムーズに動かすことが出来ます。
アウターマッスルである大殿筋は身体の中でも大きな筋肉であるため歩く、走るなど動きの中で推進力となる大きなパワーを発揮します。
階段を登る、高く脚を挙げるなど片脚立ちになる場面で骨盤が傾かないように安定させる役割があります。
3.筋肉の機能不全による影響
股関節の機能不全に関しては様々ですが、今回は2つの機能障害をご紹介します。
- 深層外旋六筋の筋力低下
- 中殿筋の筋力低下
骨頭を引きつけるインナーマッスルの収縮力が低下すると、股関節が不安定となるため大殿筋などのアウターマッスルが過剰に収縮します。 殿筋群(特に大殿筋)は、骨盤を後傾させる働きがあるため過剰収縮が続くと、ハムストリングスなどの柔軟性が低下し、姿勢の乱れや痛みの原因となります。
また、深層外旋六筋の柔軟性が低下すると大腿骨頭が前方に押し出されやすくなり、股関節を曲げた際に前側でつまりやすくなります。
中殿筋は股関節外転の作用があり、片脚立ちの際には骨盤が傾くことを防ぎますが、筋力や柔軟性が低下していると脚を挙上した側の骨盤が下がってしまいます(トレンデレンブルグ徴候)。 中殿筋で支えることが出来ない場合、代償として大腿筋膜張筋が過剰収縮して骨盤を支えようとします。 大腿筋膜張筋は、股関節を内旋させる働きもあるため過剰収縮してしまうと深層外旋六筋も機能低下を起こしやすくなってしまいます。
また大腿筋膜張筋は腸脛靭帯に付着しており、過剰収縮した状態でランニングなどを実施するとランナー膝(腸脛靭帯炎)という膝の外側を痛める障害にもつながってしまう為日頃のケアを徹底しましょう。
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