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Information

側弯症とは

 側弯症とは背骨が左右に弯曲し、背骨自体もねじれを伴うことがある疾患のことで、レントゲン検査・神経学的検査・MRI検査などを実施して鑑別されます。 側弯症の分類は様々あり、先天性、神経・筋原性や外傷、腫瘍などの原因が明らかな側弯症と、原因の無い特発性側弯症に分けられます。

〜特発性側弯症〜

臨床的に非常に多く、脊柱側弯症の80%以上を占めます。 生まれつき(先天性)背骨の奇形、神経・神経や筋肉に原因がある場合(筋原性)や身体を支える組織の異常がある場合(結合織異常)、外傷、腫瘍など、原因となるものが明らかな側弯症のほか、特に原因のないものをいいます。

10歳未満で発症・診断された早期発症側弯症と、10歳以降で発症する思春期側弯症とに分類されます。 思春期に発症するものが最も多く、また男性に比べ圧倒的に女性に多い(5~8倍)ことが知られています。 通常は成長とともにねじれを伴った側弯変形が進行し、成長の終了とともに進行も止まるため軽度の変形であれば、腰痛など痛みの原因になることはなく、妊娠や出産などその後の生活にも影響しません。

しかし、側弯の進行が重度の場合、内臓や肺の圧迫、心臓への負担が増加するため早期発見と診断、リハビリテーションなどの早期治療が重要となります。

側弯症専門リハビリ|T-performance

側弯症の治療方法とは

 側弯変形の程度によって装具療法や運動療法などの保存療法か手術療法に分かれます。 一般的にレントゲン検査で脊柱の側弯変形の程度を示すコブ角が25°未満の場合は定期的な観察を実施し、25°以上の場合は装具療法をはじめとした保存療法を行います。 保存療法としては、リハビリや装具療法を同時並行で行うことで症状改善を図ります。側弯変形による腰痛や脊柱や筋肉の炎症症状が酷い場合は、抗炎症薬などの内服薬や、ブロック注射などを行うことで症状改善を図ります。 コブ角が40°を超える場合は手術を検討される場合が多いです。

【保存療法】

  1. 🔶運動療法
  2.  脊柱が左右いずれかに曲がると背中やお尻周りの筋肉が伸ばされる箇所と縮む箇所が出現し、痛みなどへ発展する場合があります。 運動療法により脊柱の柔軟性を維持し、筋力強化を行うことで、側弯変形の進行に対して遅延化や疼痛の改善を図ります。

  3. 🔶薬物療法
  4.  薬物療法は薬を使用することで炎症を鎮め、痛みを和らげる治療法です。 ヒアルロン酸・ステロイド・局所麻酔剤(痛み止め)などの注射も行う場合もあれば、外用薬、内服薬などの処方で対応します。

  5. 🔶装具療法
  6.  一般的に側弯変形のコブ角が25°以上の場合は装具療法を行います。固定することで脊柱の負担を軽減し、側弯変形の進行を緩和します。 成長期の子供が装具を装着した場合、成長が止まり、骨が成熟して側弯進行もなければ、徐々に着用時間も減らしていきます。

【手術療法】

 手術療法は側弯変形のコブ角が40°以上を超える場合は手術を行います。また装具療法を行っても側弯変形が進行する場合にも適応となります。手術療法は大きく分けて後方矯正固定術と前方矯正固定術があります。

  1. 🔶後方矯正固定術
  2.  後方矯正固定術は、脊柱後方側に対してスクリューとロッドを挿入し、回旋操作やねじり戻す操作を加えて脊柱を真っ直ぐとねじれを出来るだけ減らす方法です。 一般的に前方矯正固定術と比較し、固定する脊柱の範囲が広く、矯正力も強いです。

  3. 🔶前方矯正固定術
  4.  前方矯正固定術は開胸や後腹膜を展開して、脊柱前方側に対してスクリューとロッドを挿入し、脊柱への圧縮やねじりを戻す操作を加え、脊柱を真っ直ぐとねじれを出来るだけ減らす方法です。

保存療法にて改善が見られない場合や日常生活での制限や痛みが強い場合には手術を薦められる場合があります。

側弯症の分類|T-performance

側弯症のリハビリとは

 側弯症は保存療法である装具療法と運動療法を用います。リハビリにて筋力や関節可動域の向上にて脊柱の柔軟性を維持し、側弯症の進行に対する遅延化を図ることで日常生活などを安心して行えるようにします。 また、術後の影響による上・下肢や体幹の柔軟性低下や筋力低下を改善するためにもリハビリによる運動療法などを実施することで大切になります。

側弯症に対するリハビリの分類として、、、

  1. ①理学療法(歩行・バランス練習、姿勢練習、身体運動、生活指導など)
  2. ②運動訓練(関節可動域訓練、筋力増強訓練、バランス運動、歩行訓練など)
  3. ③ストレッチ(体幹、股関節周囲、肩甲骨周囲など)
  4. ④トレッドミル歩行(速度や傾斜を調整したトレッドミル歩行)
  5. ⑤ノルディック歩行(下半身全体への負担軽減目的)
  6. ⑥日常生活の動作指導 
  7. ⑦物理療法 など

 上記の項目は、病院・介護施設で行われている一般的なリハビリですが、保険制度上の制約により、目標に対する本来必要なリハビリの量と質の確保が困難な場合も多くあります。 当事業は静岡市を拠点に、専門的なリハビリサービスを自費にて提供しております。保険下でのリハビリテーションとは異なり、お客様一人ひとりの目標や状態に合わせたリハビリを経験豊富な理学療法士が『マンツーマン』にて実施させていただきます。 またカウンセリングと体験プログラムを経て、60分・90分・120分の時間設定を状態に合わせて提案し、集中的なリハビリを1〜2ヶ月間継続致します。 お客様の尊厳を念頭におき、『想いを形にするリハビリ』を提供するため尽力致します。無料電話相談等も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

セラピスト|T-performance

スパインダイナミクスとコアコンディショニングによるリハビリについて

 当事業が提供している手技である『Spine Dynamics療法(以下:スパインダイナミクス)』と『コアコンディショニング』という2つのリハビリ方法について、それぞれ具体的にご紹介致します(JCCA日本コアコンディショニング協会、Spine Dynamics療法ホームページより一部抜粋)。

 まずスパインダイナミクスは、特別な治療法や治療手技ではなく、『痛み』『変形』『拘縮』などに限らず、身体に生じる疾患に対してなぜそのような結果になったのかを常に考え、原因を追求して根本的な治療や予防に反映させていくことコンセプトとした考え方です。 人は日常生活において睡眠不足や長時間集中する仕事などによる頭の疲れ、長期間の服薬や偏った食生活に伴う内臓のストレス、運動不足や運動量と体力の不釣り合いといった体力的要因など、様々なストレスを受けています。 こういったストレスが蓄積することで歯車が噛み合わなくなるように、様々な障害の要因となってしまうため脊柱や骨盤の動き、体力などを総合的に評価しながらお客様一人ひとりに合った根本的な改善を目指していきます。 身体機能や生活習慣が改善し、良好な感覚情報が脳に入力されることで、脳卒中やパーキンソン病、整形疾患に関わらず日常生活での動作の質向上や身体が本来持つ治癒力を最大限引き出すことができるようになります。

 またコアコンディショニングは、スポーツはもちろん、日常生活などすべての“動作の土台”となる『姿勢』と『動作』を重要視した内容で、赤ちゃんの成長に沿って考えられたエクササイズです。 身長や体重、年齢、生活習慣は一人一人違います。そのためコアコンディショニングは“動作の土台”を一人一人に合わせた内容で提供することが可能です。

 側湾症は装具やリハビリなどの保存療法にて進行の遅延を図り、側弯変形が重度の場合は手術療法にて姿勢の矯正を行います。 いずれの状況でも腰の痛みや関節可動域制限などの症状によって、活動量が低下し、下半身や体幹の柔軟性・筋力低下が生じてしまいます。 その二次的な問題として、側弯変形の進行や新たに腰、膝関節、足関節などの他部位の痛みが出現し、日常生活への更なる支障へと繋がる可能性がある疾患です。 特に加齢に伴う体力の低下、遺伝、肥満のほか、スポーツ、仕事などの生活習慣や運動習慣が大きく影響するため腰部だけ治療しても定期的に症状が再発してしまうことが多くあります。 コアコンディショニングを応用し、身体に合った土台づくりを実施することで股関節へのストレスを軽減し、症状の進行を抑えたり、スムーズな動作を獲得しやすくなります。

 当事業ではスパインダイナミクスを用いた施術に加え、コアコンディショニングを応用した運動内容により最大限身体の機能を引き出しています。

実際にスパインダイナミクスとコアコンディショニングを応用したリハビリ体験記

【ご利用者の紹介】

  1. 年齢・性別  :70歳代・男性(掛川市)
  2. 診断名・症状 :パーキンソン病、側弯症
  3. 補助具なしで歩きたい、一人で新幹線に乗りたい、妻と旅行に行きたい。

    【症状】筋固縮、姿勢の崩れ、腰痛、下肢痺れ など

  4. 発症からの期間:2016年ごろ
  5. 成果(施術後の効果)     :
  6. 歩行の安定・スピード上昇、腰痛、痺れ改善、杖なしでの歩行可能 など

  7. ご利用プラン :60分初回体験

🔶T-performanceの訪問リハビリを受けた体験談

 2016年前にパーキンソン病と診断され、病院を退院した後は、週2回デイサービスを利用しています。 私が利用しているデイサービスでは集団での運動や電気を当ててもらうなどの内容ですが、療法士さんに毎回対応してもらえる訳ではなく、症状の細かな相談や専門的な個別での対応はなかなかやってもらえないんですよね。 段々と身体の傾きや一人で長い距離を歩くのが難しくなってきて奥さんと趣味の散歩を再開したり、自力で病院への定期診察へ行きたいという気持ちが強かったのでもっと本格的なリハビリをやってもらいたいと思っていました。

 前田先生には他の施設でもお世話になり、シルバーカーや杖なしでは歩けない状態から補助具なしで身の回りのことが出来たり、新幹線を利用出来るまでに治していただきました。 自宅で長い時間1対1で理学療法士さんに対応してもらえるので、『歩けるようになりたい』『これが出来るようになりたい』というリクエストにすぐ応えてもらえるのがとてもありがたいです。 毎回施術を受けた後は、痛みが消え、杖がなくても歩きやすくなり、本当に嬉しく思っています。ひとつの目標を達成すると欲が出るようでまた登山に行けるように先生とリハビリ頑張ります。

側弯症の姿勢改善|T-performance

側弯症でお悩みの方へ

 側弯症は発症時期によって進行リスクや症状が異なるため身体の状態に合わせて適切な処置必要な疾患です。 体力や柔軟性の低下によって脊柱への負担が増加することで、腰痛の悪化や臓器の圧迫など放っておくと様々な症状に発展してしまう可能性があります。 症状の進行を食い止めることや術後のスムーズな機能改善のためにはリハビリや適度な運動が推奨されていますが、保険内でのリハビリでは制度上の問題などで十分な時間や質の確保が難しい場合も多くあります。

 T-performanceでは、お客様の身体の状態や生活習慣に合わせて経験豊富な理学療法士が60分・90分・120分など、マンツーマンにて対応致します。 『趣味である〇〇を再開したい』『もっと〇〇を改善したい』といったお客様の想いに応えるため、施術や運動、エクササイズ、栄養指導など様々な視点から最大限の支援と生活指導などのご家族のサポートもさせていただきます。 症状の進行は歩行が困難になるなど、日常生活への影響は計り知れないものになります。リハビリや運動を通して進行を遅らせたり、症状を改善させることが可能ですので、当事業で『ひとつ上のステージへ』着実に改善するリハビリを体感していただければと思います。

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Profile

前田幸亮|T-performance代表

前田幸亮【Kosuke Maeda】

T-performance代表/理学療法士

【保有資格】
理学療法士
Spine Dynamics療法上級認定セラピスト
JCCAベーシックインストラクター
JCCAアドバンスドトレーナー
栄養士 etc.
【出身】 佐賀県
【生年月日】 1992/06/13
【趣味】 旅行、身体を動かすこと、バドミントン、マリンスポーツ など
理学療法士として整形外科、回復期病院でリハビリ業務をしつつ、スポーツトレーナーとして数ヶ所でスポーツチーム帯同を経験。その後障害予防、健康寿命の増進のため開業へ。これまでの施術、指導対応4万件。